2016年2月22日月曜日

ゾンビスクール!

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


Cooties [Blu-ray + Digital HD]
小説家を目指していた青年クリントは、夢破れて母校の小学校で臨時職員として勤め始める。登校初日、生意気な子どもたちにナメられた上、同僚教師たちは変わり者ばかりで、すっかり落ち込んでしまう。そんな中、にぎやかな給食タイムが始まり、生徒たちは大好きなチキンナゲットをほおばるが、ナゲットを食べた生徒の一人がゾンビ化し、周囲を襲い始め、瞬く間にゾンビは増殖。この非常事態に、クリントら教師たちは学校を閉鎖。キッズ・ゾンビと教師たちの壮絶なバトルが繰り広げられるが…。

小学生がゾンビ化して教師と死闘を繰り広げる異色のゾンビ・コメディー「ゾンビスクール!」。ゾンビ映画は根強い人気を誇るジャンルで、ホラー以外にもさまざまな展開をみせてくれるが、本作は、完全にマニア向けのトホホ系コメディーだ。さほど笑えないギャグと、子どものゾンビながらグロテスクな描写、「ロード・オブ・ザ・リング」以降、迷走中のイライジャ・ウッドというスター俳優の相乗効果で、摩訶不思議な作品になった。小学生ゾンビVS教師というストーリーを説明するだけでも力が抜けてくるが、子どもをあんなメやこんなメに遭わせていいのか?!と思わず心配になる。まぁ、そこはゾンビということでG0サインなのだろう。給食によってゾンビ化するという設定は、食の安全に警鐘を鳴らしているともとれる。重労働の割には報われない小学校教師が、文字通りのモンスターになったモンスター・キッズに立ち向かうのは、時に学級崩壊やいじめなどで荒れる教育現場のリアルなのかもしれない。…などと一瞬だけ真面目に思ってしまったが、やっぱりこれは単なるおバカ映画だ。製作総指揮には「ソウ」シリーズのリー・ワネルや、主演で頑張るイライジャ・ウッドも名を連ねる。ラストのいいかげんさが、いかにも愛すべきB級映画風だった。
【50点】
(原題「COOTIES」)
(アメリカ/ジョナサン・マイロット、キャリー・マーニオン監督/イライジャ・ウッド、アリソン・ピル、リー・ワネル、他)
(おバカ度:★★★★☆)
チケットぴあ

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