source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
思えば、映画界というのは、華やかな女優が注目される一方で、実態はやっぱり男社会。マネーランキングのスターも圧倒的に男優優位だし、女性が主人公の映画はヒットしないなんていう説もあるくらい。「ブルージャスミン」でアカデミー賞の主演女優賞をとったケイト・ブランシェットが、スピーチで「女性が主役の映画だけど、おかげさまで、興行収入もとってもいいんですよ!」って強調してましたっけ。
映画界が男社会だという最たる例は、女性監督です。2009年の「ハート・ロッカー」の監督キャスリン・ビグローが、史上初の女性によるアカデミー監督賞受賞者なのですから、100年以上の映画の歴史を考えたら、遅すぎ!!と言いたくなります。(何しろ監督賞部門は、ノミネートですら、女性は数えるほどしかいないし!)
フェミニズムが声高に叫ばれたのは1960年代以降ですけど、実質的な面ではまだまだなんですね~。それでも最初の一歩を踏み出したことが何より重要!何十年か後に、「女性が冷遇されていた、そんな時代もあったのね~」と笑い飛ばせるようにしたいものです。