source: 映画.net
アルバートドック単勝をしこたま購入する予定だった私だが、レースまで4時間あまり残っており、手持ち無沙汰であった。
筆者は何を思ったか、「久々に映画でも見るか」と、西武百貨店の先にある映画館に飛び込んだ。
最近は映画館に行くこともほとんどなく、そもそも1800円を払い、2時間を浪費してつまらなかった時のショックを考えると、「映画こそ割に合わないギャンブルなのでは」という思考になりがちだった。
その日は魔が差したというか、暑さのせいもあったのかもしれない。
当然「負け」たくはないので、とりあえず今一番人気の映画を見ることとした。
スマホで調べると、『君の名は。』というアニメ映画がダントツの首位。
公開8日間で27億1200万円の興行収入。
動員は212万人。
競馬でいえば「大本命」といったところ。
新海誠監督の作品はDVDでほとんど見ており、けっこうファンである。
人気薄に飛び込んで成功、お得な気分になるのも手ではあるが、勝負は新潟記念である。
ここは手堅くいこうと決めた。
シアターの席はほぼ満員。
さすがは人気作。
学生に見えるカップルが多いので、少々居づらくはあったが、館内が暗くなったら騒ぐ人間もいないので、作品に集中することができた。
面白かった。それは間違いない。
東京に住む主人公・瀧と、地方の田舎町に暮らすヒロイン・三葉が時空のひずみ(?)のようなもので身体が週に2、3度入れ替わり、お互いがそれぞれの街で生活する。
その中で2人は思い合うようになり「会いたい」と願うわけだが、ある日を境に入れ替わることがなくなってしまう。
入れ替わった2人のそれぞれのコメディはテンポがよく、映像も新海作品らしく相変わらず美しい。2人の心の機微というのも分かりやすい。入れ替わる明確な理由やルールがなかったり、
少々恋に落ちるのが早くないかとも思ったが、そんなことは大した問題ではないだろう。
後半に行くにつれ、2人が突然入れ替われなくなった理由が明かされるところも、引き込まれる。
物語は間違いなく面白かった。
しかしその一方、観賞後、筆者は長時間「モヤモヤ」していた。
正確には今もモヤモヤしているからこそ、こうしてキーボードを叩いているのかもしれない。
突然の街の消失、立ち入り禁止の柵など、この作品が「震災」を物語の大きなテーマとしているのは明らか。
ヒロインの地方都市が核が砕けた彗星の衝突によって消失し、ヒロインも命を落とす。
主人公の生きる時代はヒロインが死んでから「3年後」であり、「現在(主人公)」と「過去(ヒロイン)」が時空を超えて繋がれ、2人の身体が入れ替わったということだ。
続きは>>2
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/5010573
これは、「どんな悲惨な出来事も、当事者以外はすぐに忘れる」、地方の震災を当事者意識なく、傍観者として見ている都市部の人間を皮肉っているように感じられたわけだ。
もちろん震災をテーマにすることが悪いとは言わないが、今作はこれまでの新海作品とは異なり、軽妙なテンポやクスッとしてしまうようなギャグが特に前半には散りばめられており、より「大衆向け」「エンターテインメント作品」になっていると思われる。
その空気感や、ほとんど毒のない「非現実的」な人間性のキャラクターたち、現実より美しく見える街並みやグラフィックに、「震災」という極めてシリアスな命題がどうしても“乗れていない”ように感じられた。
単にSF要素が強いからではなく、現実に起きた不条理をモチーフにしているだけに、リアルにはあり得ない「世界観」の中で浮いているように感じられたわけである。
漫画「進撃の巨人」(講談社)の序盤も、ある日突然巨人が現れ人間が成すすべなく食われ、住む場所を追われるという点で今作と近い部分があるが、そこに暮らす人間には怠惰なものもいれば悪人もおり、既得権益にすがる金持ちもいる。
政治もドロドロだ。
だからこそ、そこで起こる不条理にもどことなく納得ができ、その「絶望感」がリアルなのだ。
さらに、今作の「モヤモヤ」の最大の原因は、最後に主人公とヒロインが「彗星衝突当日」にタイムスリップし、町民を非難させて「犠牲者なし」にする未来を作ったことだ。ようは、その不条理を「なかったこと」にしてしまったのである。
過去を変える作品というのは特に珍しくもないが、なぜモヤモヤするのか。
それもまた、現実に起こった震災をテーマにしているからではないか。
本当に起きてしまったこと、それは、現実では当然ながら「なかったこと」にはできない。
しかし、それをこの作品は「なかったこと」にしてしまった。「フィクションだからいいだろう」と言われればその通りであるが、
やはりモチーフが「現実」である可能性が高い以上、この結末に「これでいいのだろうか」と思わざるを得なかった。
最後は、お互いに関する記憶を失った2人が大人になって再び出会い、ハッピーエンドを迎える。エンタメ作品としてはこれでいいのだろうが、これまでの新海作品にはない結末だったのも事実だ。
ただ、やはり「過去にすがる」「過去を変える」という後ろ向きな発想が作品から少し感じられてしまった。
長々と書いてしまったが、単に「エンターテインメント」としては十分に見ごたえもあり、映像も素晴らしい(音楽はよく理解できなかった)。
十分観賞の価値はあるのではないか。
ギャンブルとしてもこの作品は「やや勝利」と言えるだろう。
まあ、観賞後のモヤモヤを引きずってしまったせいなのか、肝心の新潟記念はなぜかアルバートドックではなくマイネルミラノを購入して盛大に散ってしまい、大損をこいたわけだが……。
(とある競馬ライター)
昨日「君の名は。」見てきた
ネタバレにならん程度に言うと…
住む場所も違うお互い知らん二人の男女がある日起きたら突然入れ変わってた
入れ替わりは一度は戻るんだけど度々起こりお互いはお互いを知るために色んな行動をし始める
けどお互いがある程度理解出来た頃に突然入れ替わりが起こらなくなる
寂しくなった男の方がこれまでの入れ替わりの記憶を元に女の方に会いに行こうとする
そしたら実は女が住む街は3年前に隕石が落ちて何百人もの死者を出した街だったわけ
そんで被害者名簿の中に女の名前もあった
つまり入れ替わりしてた女は既に死んでた人間だったということなんだ
しかし都合の良い事に落ち込んだ男にまた記憶の入れ替わりが起こる
その結果、過去の死ぬ前の女にこの事実を伝えて隕石で死なないようにする計画を立て無事に避難を成功させることが出来た
そして5年の時が流れ二人が再会した時に「君の名は…(後に名前が続くように)」と言ってハッピーエンド終わり
スレッドURL:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1473092110/
人を見ると漫画だってすぐわかるのは当たり前だけど
車を見ると漫画って分かりやすいのは何でなんだろ
車はわざとイラストぽく描いてるね
リアル過ぎると意匠権とかあるのかな
それとも単にアニメーションとして動かすの大変だからシンプルなのかな
でも、ジブリみたいに10年後20年後も観るかっていうと観ない、年寄りが孫と観て楽しめない
所詮は高校生の恋愛モノ
日本国内で隕石落下して町が消滅という
とんでもない出来事を憶えて無いってありえなくね?
過去の少女と入れ替わってる最中に
新聞とかテレビとかで日付見て気付くもんじゃね?
よくわからんけど、事前に墜ちるところわかるんじゃね?
入れ代わってしばらくするとその記憶が消えちゃうんで、君の名は?になるわけ
入れ代わらないときの記憶もそれに引っ張られて曖昧になったっぽい
3年前と入れ替わってるからね
毎日スマホいじってるんだけど3年前という認識すらない
普通ならTV見たときにベッキーが大活躍してたり
オリンピック招致がまだ決まってなかったり
消費税が5%のままだったり
エレキテル連合が出まくってることに違和感感じるもんだけどねえ
話題作がころころ変わって大変だな
若者応援映画は需要あるだろ
だいたい過去は変えられないで終わる。
古臭いか、こういうのが今の王道か
ヒット作を作らないと作家は先細りなんだよ。
細々とやって欲しいとか勝手に言うけど、やってる方からしたら好きで細々やってるわけじゃないからな。
自営業は常に不安との戦い。
映画作りたい、生活費も稼ぎたい、将来が不安、仕事が途切れて欲しくない、忘れ去られたくない・・・
大衆に受ける作品作って責められるとか筋違い。
どうもにわか評論家はそういう事が分かってない。
パトロンになる覚悟もないなら勝手に作家に作家像を押し付けるの辞めろ。
アニメのヒット作が生まれれば企業のアニメ出資への財布の紐がゆるくなる。
そうしたらアニメで働いてる人へ降りてくるお金も増える。
新海は立派だよ。賞賛されるべき。
クリエイターの気持ちや立場を見事に凝縮してるレスだな
この映画はどうなの
おそらく批判してる人の多くはオタ気質の強い人
ストーリー自体は破綻してないが、粗は多くて細かいこと気になる人には向かない
新海誠の描く圧倒的に綺麗な、リアルよりリアルと言われる映像(背景描写)を大スクリーンで見るための映画
テンポのよいストーリーと映像美の優れたエンタメ作品だけどモヤモヤ感が残る、という印象は同じだな
過去に干渉して現在を変える話といえばBTTFがあるけど、BTTFみたいな痛快感はなかった
村の人らにあまり愛着持てなかったから、隕石で死んだはずの彼らが助かってもカタルシスを感じなかった
あと神性を帯びていたヒロインが、ラストで東京に出てきたらタダの人になってたのもモヤった
ヒロインが普通になったのは当たり前でしょ
だって特別な力を使って役割を果たした後だからね
何だこりゃてモヤモヤして、失敗したかな・・・
て思うまでが新海誠作品だよ