2017年9月5日火曜日

【関連動画】2001: A Space Odyssey Treasury Edition (Jack Kirby art)

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック



映画版にはないシーンも描かれていて、なかなか興味深い。

 マーベルコミックの伝説的漫画家、ジャック・カービーによる『2001年宇宙の旅』のコミカライズ版。1976年にマーベルコミックより出版されました。

 スタンリー・キューブリックのSF映画『2001年宇宙の旅』をカービーがコミカライズした連載漫画。カービーによる『2001年宇宙の旅』は2種類あり、MARVEL TREASURY SPECIALという誌名の2001: A SPACE ODYSSEYは大版の映画コミカライズ作品であり、そちらは映画に忠実な内容だった。だが、ここで紹介するオンゴーイングの方はそのあとに出されたもので、原作が使われているところはほとんど「モノリスによる進化」という部分のみであり、内容は映画とは異なるカービー独自のものになっている。

 冒頭、原人の迫力ある戦いとモノリスとの遭遇が9ページにもわたって描かれ、直後、宇宙服を着た宇宙飛行士デッカーが宇宙怪物に襲われモノリスに飛び込み、気がつくと地球に戻っているが急激に老化した末モノリスに導かれスターチャイルドとなる。『2001年宇宙の旅』だと思って読むと別物なので驚くが、力の入った描き込みや動きの迫力、独自に構築されたSF展開が楽しめる力作だと思う。特に原人の格闘シーンの力感や宇宙服の硬質感は素晴らしい。このタイトルは最初の数回はすべて別の主人公が最終的にスターチャイルドになるまでを描くパターンで展開するが、その後まったくオリジナルのキャラクターが登場しカービー独自の世界が発展していく。

(引用先:Sleep Walker WEB版/ジャック・カービー


 この記事によると、動画の「Treasury Edition」は『MARVEL TREASURY SPECIAL』に掲載されたバージョンで、映画版に忠実な作品のようです。それとは別に「オンゴーイング」というのがあるらしく、それはジャック・カービー独自のトンデモ展開の様子。それはそれで面白そうなので、ぜひ読んでみたいですね。