source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
シンガーソングタイターでギタリストのReiの新曲『Connection』のMVが全編『シャイニング』のオマージュだったのでご紹介。
このReiというアーティト、今時珍しくブルージーなリフを弾くギタリストでちょっと驚いたのですが、調べて見ると元々はクラシックギター出身だそうです。なのになぜこんなにブルージーなのかというと、帰国子女なんですね。海外のロックに日常的に触れていればブルース志向になるのは納得です。
ただ、現在の日本のロックのほとんどはフォーク的なコード進行を早く激しく!みたいな楽曲が主流で、こういったブルース進行の楽曲はなじみが薄く、メジャーシーンで勝負するのは厳しい気がします。そしてもう一つ、ブルースで行くならちょっとボーカルが弱い・・・。声質が軽いのだと思いますが、楽曲を声質に合わせると「あいみょん」的なポップス系になってしまって、他の似たようなアーティストの中に埋没してしまうし、せっかくのギターテクを活かせません。ちょっとどっちつかずで方向性が難しいですね。せめて椎名林檎的なハスキーボイスだったらよかったのですが。
クリームだのジョニー・ウィンターだのライ・クーダーだのが好きな「おっさんホイホイ」で終わって欲しくないし、ギタリストとしては素晴らしい才能なので、安易に売れ線ポップスに走ることなく、現在のぬるい音楽シーンに風穴を開ける「ブルースシンガー&ギタリスト」として、メジャーシーンでの成功を目指して欲しいと思います。