2019年12月7日土曜日

【関連記事】当時制作アシスタントだったアンドリュー・バーキン所有の『2001年宇宙の旅』関連資料がサザビーズのオークションに登場

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック


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スペース・ポッドのロングショット用模型。木製だったのがわかる。

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スターゲート・シークエンスに登場した「ベン・ネビス山」。

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ナミブ砂漠でのロケ地写真。

『2001年宇宙の旅』の見たことのないメイキング写真がオークションに登場

 アンドリュー・バーキンは、『2001年…』の製作現場でキューブリックのアシスタントを務めていましたが、その舞台裏の写真が競売にかけられました。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:IndieWire/2019年12月5日




 アンドリュー・バーキンは『2001年宇宙の旅』の制作に関わったことから映画界入りし、その後は脚本家、そして映画監督まで登りつめるのですが、その監督処女作がかつてキューブリックが映画化を検討したことのある『ウィーンに燃えて』であることは、以前こちらで記事にしました。

 『2001年…』でのバーキンの仕事はお茶汲み係に始まり、やがてスターゲート・シークエンスの「原始惑星の誕生」のシーンに登場する山脈や湾の撮影を担当します(ちなみにこの頃バーキンの恋人だったのが『ロリータ』役の候補になったヘイリー・ミルズ)。その時撮影されたベン・ネビス山のポラが今回の出品物に含まれています。

 次にバーキンが向かったのはアフリカのナミブ砂漠。目的は「人類の夜明け」のセットの背景に映し出す砂漠の風景写真を撮ることだったのですが、そのポラもあります。その他には製作中のスペース・ポッドのポラもありますが、バーキンは模型製作には直接関わっていません。

 出品されたものは、75枚のポラロイドを収納したファイルやリスト、コールシート(呼び出し票)、資料、手紙、メモ、テレックス、そして脚本など。サザビーズのオークションページはこちらになりますが、スタート価格が30,000スターリング・ポンド(約430万円)というのはなかなかの強気価格です。

 最近こういった過去の名作のプロップや資料などのオークションが相次いでいます。もちろんそれぞれに手放す事情があるのでしょうけど、現在キューブリックの資料はロンドン芸術大学内の「スタンリー・キューブリック・アーカイブズ」が、邸内にあった大量の資料を一元管理しています。できれば散逸する前に最終的には落ち着くところに落ち着いてほしいと願っています。