source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
画像引用:IMDb - Full Metal Jacket
フランスの映画情報サイトallocineが、ユーザーによる1980年代の人気映画ランキングを発表(0~5でなされた評価の平均値で算出)、映画.comの作品情報とともに紹介します。注目すべきは、「スター・ウォーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなど、日本でも人気を集めた世界的ヒット作が並ぶ中、スタジオジブリ作品が4本もランクインしていること。フランスでの日本の漫画、アニメ人気を反映しているようです。そして、果たして1位はどんな作品でしょうか?
〈中略〉
■9位「シャイニング」(1980) 4,330 / 5
スティーブン・キングの小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した名作ホラー。主演のジャック・ニコルソンがみせる狂気に満ちた怪演は見どころ。高い評価を受けた作品だが、内容が原作とかけ離れたためキングがキューブリック監督を批判したことでも知られる。
〈中略〉
■6位「フルメタル・ジャケット」(1987) 4,355 / 5
原作はグスタフ・ハスフォードの処女小説「短期応召兵(ザ・ショート・タイマーズ)」をスタンリー・キューブリックが映画化。米海兵隊3092小隊の新兵たちはいじめ、侮辱が横行する環境下、過酷な訓練を強いられる。人を殺すことを教え込まれ、人間性が奪われていった新兵のひとり、パイルはついに精神を病み自殺してしまう。
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(全文はリンク先へ:映画.com/2020年8月30日)
意外なことに、『フルメタル…』の方が『シャイニング』より上位なんですね。そのほか、ジブリ作品が4作品というのはなんとも。30年前ならおそらく一作も入らなかったでしょう。
結局「当時から名作・傑作扱い」か「ネット時代の現在になって評価されたか」ので二分されている感じですね。24位は典型的な後者です。1位は当時から評価は高かったですが、フランスのネットユーザーがこれを選ぶのは意外。私は2位が1位かと思いました。
個人的には1980年代を代表する映画として3位を挙げたいですね。はっきり言って「どうでもいい映画」なんですが、その「どうでもいい感じ」がいかにも1980年代を象徴していると思います。コアな映画ファンからは当時「ポップコーンムービー」などと揶揄されていましたが、今になってみれば、それすらも高評価の対象になります。時代は変わるものですね。