source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
※2013年、ニューヨーク・フィルで演奏・上映された際の『2001年…』の映像。
ライブ・シネマ・コンサート『2001年宇宙の旅』
2015/11/25(水)19:00開演
2015/11/26(木)14:00開演
映画史に残る名作に新たな命が吹きこまれる2日間
これほどまでにクラシック音楽が強烈な印象をもって、映画ファンに迎えられた作品があっただろうか。今年で公開から47年となる『2001年宇宙の旅』は、全宇宙の息吹を具現化したような「ツァラトゥストラはかく語りき」や、宇宙を陰で支配するかのようなモノリスのメッセージとも言える「レクイエム」、宇宙空間というステージで宇宙船が優雅に踊る「美しく青きドナウ」など、多くの音楽に新しい命を与えてきた。映画を観た者であれば、それらの音楽が聞こえるだけで戦慄してしまうようなインパクトが、ここには確かにあるのだ。
その音楽を大オーケストラやコーラスによる生演奏で、しかも大画面のスクリーンを観ながら聴けるとしたら……。欧米各地でセンセーションを巻き起こしているライブ・シネマコンサート『2001年宇宙の旅』は、単なる映像付コンサートとはわけが違うクオリティ。なにしろ映画は全編を上映し、本来であればサウンドトラックによる音楽をライヴで再現するという、破格のイヴェントなのだ。
大スクリーンのある劇場で観るチャンスが少ない今、最高級のアコースティック空間と言えるクラシックのコンサートホールであれば、無限とも言える宇宙空間の深さや不気味さ、音楽のセンシティヴな響きをリアルに感じることができるはず。すでに映画を観た方には斬新な追体験を、この名作を未見の方には衝撃的な初体験を。映画史に残る名作へ新たな命を吹き込む2日間、ぜひ逃しませんよう。(文:オヤマダ アツシ/音楽ライター)
ご参考:映画「2001年宇宙の旅」オフィシャル予告編動画
2013年9月にアラン・ギルバート指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー・オーケストラ演奏による『2001年…』の上映が行われたことを以前ここで記事にしましたが、同様の企画が渋谷のBunkamuraで2015年11月25日・26日に開催されるそうです。
もうチケットも残りわずかのようですので、ご覧になりたい方は早めのチケットのご購入をお勧めいたします。