2016年5月5日木曜日

【関連記事】『2001年宇宙の旅』で特撮アシスタントだったブルース・ローガンのインタビュー記事に「スターゲートの異星人」らしき写真が掲載される

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック


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Working with Stanley Kubrick on 2001: A Space Odyssey

In 1965 I was working for an animation studio in Borehamwood, England making little animation projects for the BBC and the military. I saw an article in the London Sunday Times that my favorite director, Stanley Kubrick, was going to make a science fiction film at the MGM studio up the street. The name of the film was 2001: A Space Odyssey.

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:ZACTO/2016年2月9日




 『2001年…』で特撮を担当したダグラス・トランブルのアシスタントとして働いたブルース・ローガンのインタビュー記事です。当時まだ19歳で、アニメーションアーティストとして採用されたにもかかわらず、その才能から他の仕事にも駆り出された様子や、キューブリックは病気のブルースを脅迫までして無理矢理仕事させようとしたこと(それだけ才能を認めていたんでしょう)。遅刻ばかりしていたこと。キューブリックにギャラ倍増の交渉をしたこと。最後の仕事はオープニング・シークエンスの撮影だったことなど興味深い話がいくつかありますが、一番目を引くのは何と言っても「初期のスリットスキャンのテスト」とクレジットされた一枚の写真(上記)。なんとその盤面には巨大な「光る巨人」の姿が!

 つまりスターゲート・シークエンスでこの巨人の姿を映しだそうとしていたんですね。写真を見る限りですがスクリーン奥から手前まで地平線上に巨人の姿がずずずっと出現する、というアイデアだったんでしょうか? 結果は不採用でしたが、ストーリーがこの「宇宙神話」的なコンセプトになってくると発想が似通ってくるんでしょうかね。日本ではこの「光の巨人」をそのまんま採用したアニメがありましたし(笑。

 キューブリックは『2001年…』で最後までエイリアンの姿を描写することに固執したのは有名な話ですが、こんなアイデアまで試していたんですね。ものすごい執念を感じます。