2015年2月9日月曜日

間もなく決定するアカデミー賞!「実在の人物」と「病気」は受賞に有利なのか?

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akadem



1: 克己復礼 ★@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 11:48:23.99 ID:???*.net

いよいよ間近に迫ってきた、アカデミー賞授賞式。

今年もスターが競い合う演技賞に注目が集まるが、そもそも演技の優劣を判断するなんて、誰にできるのだろう?



基準は、観る人それぞれにあるわけで、フィギュアスケートのように「技術点」をつけられる類いのものではない。

そこで参考になるのが「傾向」である。



■ 昨年のマコノヒーは「2大強力要素」を備えていた



まず、シンプルに熱演につながる役として挙げられるのが「難病」のキャラクターだ。

肉体的な病はもちろん、精神的に何かしら一線を超えたレベルのキャラクターは、それを表現するだけでインパクトは大きく、観客の心を揺さぶる。

病ゆえの苦悩や、それを克服しようとする努力は、演技者にとって最高のチャレンジとなる。



もうひとつ、演技が評価される傾向が「実在の人物」だ。

モデルが有名人であれば、本人とのソックリぶりを比較できるし、有名でなくとも、映画になるくらいの人物であれば当然、ドラマチックであり、常識を超えた波乱も用意される。



昨年『ダラス・バイヤーズクラブ』で主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーは、「難病」と「実在人物」という2つの傾向をクリアしている。

そのマコノヒーを筆頭に、過去10年の主演男優賞を振り返ってみると、なんと、10人中7人が実在の人物! あえりえない高確率! 

ちなみに主演女優賞は10人中5人と、こちらもかなりの確率だ。



そこからさらに前の10年にさかのぼると、主演男優賞10人のうち、実在の人物はわずかに1人。

主演女優賞も10人中2人なので、実在人物に賞がもたらされるのは、明らかに近年の「流行」だと言えそうだ。



いっぽうで「難病」の近年の確率は、意外に低い。過去10年の主演男優賞は先述のマコノヒーのみ。主演女優賞に至っては10人中ゼロである。

どこまでを「病気」と言っていいのか。



その定義自体、曖昧だが、一時、主演男優賞に病気の役が続いたことがあった。

以下、その年代とタイトル、病名を列記する。



1996年『シャイン』 統合失調感情障害

1995年『リービング・ラスベガス』 重度のアルコール依存症

1994年『フォレスト・ガンプ/一期一会』 発達障害の可能性

1993年『フィラデルフィア』 エイズ

1992年『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』 視覚障害



そこから2年おいて(といっても、その2年も『羊たちの沈黙』『運命の逆転』と、かなり“異常”な役ではある)、



1989年『マイ・レフト・フット』 脳性麻痺

1988年『レインマン』 重度の自閉症



この時期の異例なまでの高確率が、難病モノ=アカデミー賞受賞という公式を、強く印象づけたのかもしれない。

逆に主演女優賞は、精神的疾患以外の肉体的「難病」は極端に少なく、この25年間では『ピアノ・レッスン』の聴覚障害くらいだ。

『ボーイズ・ドント・クライ』の性同一性障害を「病気」とするのは、もはや時代錯誤だし…。



■ 傾向に無関係のキートンVS.傾向ストレートのレッドメイン



そんな過去の傾向をふまえて、今年の受賞有力者を眺めてみよう。



まず主演男優賞は現在、最有力が『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンだが、驚くことに、そのキートン以外の4人の候補者が、すべて実在人物を演じているのだ。



まさに「流行」まっしぐら!? 現在、キートンの対抗馬として追い上げているのが『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン。



演じているのはホーキング博士で、「実在人物」と「難病(ALS/筋萎縮性側索硬化症)」という2大最強要素を兼ね備えている。

これは昨年のマシュー・マコノヒーと同じだが、実在人物でも「著名人」というオマケまで付いた。



おおかたの予想どおり、マイケル・キートンの受賞は堅いが、エディ・レッドメインが逆転勝利を果たせば、オスカーレースでの「傾向」を濃厚にする結果に!

その意味で今年、最も興味深い部門と断言したい。



エディ・レッドメインのすばらしさは、ホーキング博士に起こる、ゆるやかな肉体の変調を。

綿密に再現した点にある。徐々に動かなくなっていく表情で、かろうじて意志を伝える姿は「テクニック」としての上級演技だ。



さらに、われわれが抱くホーキング博士のイメージと、寸分もブレることもない。

つまり「技術点」では他の候補者を大きくリードしている。



そこにユーモアや、人間くさい屈折した面もまぶし、例年なら文句なしの、ぶっちぎり主演男優賞に値しただろう。



>>2以降に続く



http://bylines.news.yahoo.co.jp/saitohiroaki/20150209-00042900/



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