2015年2月7日土曜日

ミュータント・タートルズ

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








カメの4人組ヒーローが、悪の手から街を守るアクション・エンタテインメント「ミュータント・タートルズ」。マイケル・ベイ印全開のド派手な娯楽作。



NYの街では悪の犯罪組織フット軍団が勢力を拡大。テレビレポーターのエイプリルは、ある夜、何者かがフット軍団の犯罪を阻止する姿を目撃する。そのヒーローたちの正体は、体長180cm、人間の言葉を話し、ニンジャの技で敵を倒す4人のカメ“ミュータント・タートルズ”だった…。



悪の犯罪組織から人々を守るヒーローは、ミュータントでカメでニンジャ。こう説明するだけで脱力しそうになるが、実は、コミック、TVアニメ、ゲームやフィギュアと、大人気の異色ヒーローものである。今回の劇場版では制作は“破壊王”の異名をとるマイケル・ベイ。当然ド派手でスピード感満載のエンタメ作品に仕上がった。悪の組織にはある秘密があって、4人組のカメたちは人類の未来を背負っていたりもするのだが、もうそんなことはどうでもよろしい!レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロ、ドナテロの、ルネサンス風の名を持つ4人のカメは、原題からもわかるように、ティーンエイジャー。美人のエイプリルにウィンクするかと思えば、エレベーターの中ではラップ合戦、雪山では甲羅のスノーボードではしゃぎまくり、と、完全に男の子のノリが楽しく、ほとんど青春映画のノリなのだ。どこから見てもキモいカメたちがだんだん可愛く、かっこよく見えてくるから不思議である。潤沢な資金で最新のVFX技術を惜しげなく注ぎこみ、盛大に街を破壊し、甲羅より固い友情と絆で観客をたっぷりと楽しませた後は、映画を見たことさえ忘れてしまうほど中身がない。いやはや、どこまでも潔いアトラクション・ムービーだ。

【50点】

(原題「TEENAGE NINJA MUTANT TURTLES」)

(アメリカ/ジョナサン・リーベスマン監督/ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクナー、他)

(カワバンガ!度:★★★★★)←意味不明(笑)

チケットぴあ



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