2015年7月17日金曜日

【関連記事】今週のクローズアップ:お騒がせ人工知能に翻弄される人間たち

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック




〈前略〉

『2001年宇宙の旅』人工知能界のカリスマHAL9000

 HAL 9000は、木星探査のための宇宙船に搭載された、人間の脳の動きを正確かつ驚異的速度で再現できるコンピューター。船の頭脳および中枢神経で、冬眠状態のクルーの監視役も務めている。9000シリーズは最も正確なコンピューターで、過ちを犯した9000は“一人”もいないとされていた。映画史に残るスタンリー・キューブリック監督の1968年のSF作品。

 「船の全活動を監視するのが任務ですので常に多忙ですよ」と誇りすら感じさせる口調で語り、乗組員からもメンバーの一員と評価されていたHALだが、なぜか間違った故障予告を開始し、それに危機感を抱いた乗組員が彼の回路を切ろうとしていることを察知すると豹変(ひょうへん)。船の全てを取り仕切っているのをいいことに次々と乗組員を殺し始める。矛盾する二つの指令に耐え切れなくなったこと、そして与えられた使命を拡大解釈したことがこの反乱の原因とされる。声質とセリフのタイミング、そして赤い目のようなビジュアルを含め、そのカリスマ性は人工知能の中でも随一。

〈後略〉

(全文はリンク先で:シネマトゥデイ/2015年6月28日




 「人工知能に翻弄される人間たち」というテーマですが、メジャーどころは大体ピックアップされているようですね。でも、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』って映画化されていたんですね。全然知りませんでした。いや、原作のタイトルとざっくりとした内容しかしりませんけど。話題にならなかったところを見ると、興行的にダメダメだったのでしょうか?

 映画でこのテーマを最初に描いたのは『2001年…』というのは定着しているようです。『2001年…』以前は人工知能ではなくロボットという描かれ方が一般的でしたので、キューブリックとクラークが正面切って「コンピュータ」とその反乱を描いたという事実は、その後の映画界・SF界に大きなインパクトを与えたであろう事は想像に難くありません。クラークはこの人工知能について、突き詰めればシリコンで出来てるか細胞で出来ているかの違いだけであって、究極的に進化を遂げればどちらも同じ生命体だという考えに行き着くのですが、キューブリックはその点をどう考えていたんでしょうか?

 例の『A.I.』が中途半端にスピルバーグに委ねられてしまったために推測するしかありませんが、『A.I.』のラストシーンを観る限り、かなりシニカルな考えだった事が伺えます。なんせ、進化の系譜を継承したのは機械だったわけですから。

 でもその一方で人間の曖昧さも重要だと考えていた気がします。機械が「愛」という曖昧な感情を理解できず、困惑しつつも少年の夢を叶えてあげるのは、キューブリックらしい皮肉に込めた優しさだと個人的には感じています。


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