2015年8月5日水曜日

ジュラシック・ワールド

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


Jurassic World
人気テーマパークで恐竜たちに襲われる恐怖を描くアクション・アドベンチャー「ジュラシック・ワールド」。シリーズ最新作だが、人間たちは何十年経っても愚かしい。

中米・コスタリカの島にある大人気の恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。責任者として働くクレアは、パークの入場者数を増やすため、遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。恐竜の飼育員で、恐竜行動学の専門家にして元軍人のオーウェンは危険だと警告するが、知能が高く凶暴なインドミナス・レックスは脱走し、人々を恐怖に陥れる…。

14年ぶりのシリーズ第4作の最新作は続編ではなくリブート作品。格段に進歩したVFXを駆使して描く血に飢えた肉食恐竜は、パークの永続的な入場者増加を目指して遺伝子操作で誕生した、商業主義の落とし子だ。過去作を知るファンは故ハモンド氏の銅像を見てノスタルジーを感じ、再び足を踏み入れるパークに不安を感じながらもワクワクしてしまうはず。過去のシリーズを未見のファンも、まったく問題ない作りなのでご安心を。何しろ、儲けたい経営者と自らの才能を誇示したい科学者のダブル愚行はすぐさまハイブリット恐竜の脱走という分かりやすい形でパニックを引き起こし、それから先は怒涛のサバイバル劇が繰り広げられる。人間描写は浅いし、展開はご都合主義なのだが、最新VFXで描かれる恐竜のビジュアルとバトルがすさまじく圧倒される。何と言ってもフツーに遊びに来ている一般観光客まで襲われてしまう展開は過去作にはないものだ。クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードの凸凹コンビによる掛け合いもまた楽しい。ほとんど新人に近いコリン・トレヴォロウにこの大作の監督が務まるのか?!と心配したが、意外なほど楽しめるアトラクション・ムービーに仕上がっている。
【70点】
(原題「JURASSIC WORLD」)
(アメリカ/コリン・トレヴォロウ監督/クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、タイ・シンプキンス、他)
(パニック度:★★★★★)
チケットぴあ

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