source: 映画.net
それでもワーナー・ブラザースは今年だけで何本もそんな企画をやろうという。
どれも大ヒットコミックで、神をも恐れぬ攻めっぷりである。
とりあえずはその一つ、空知英秋の同名大ヒットコミックの実写化「銀魂」の出来を語るとしよう。
いきなりテンションの高いパロディから始まるギャグ映画なので、観客にはある意味覚悟が必要である。
「これは「変態仮面」を撮った監督が、豪華キャストを使って最初っから無茶苦茶飛ばしまくるシュールギャグ映画なのだ」としっかり認識し、覚悟した上で鑑賞する。
これが大事である。
映画会社のオープニングをからかうところから始まり、橋本環奈をいじりまくり、その他の超有名作品を無許可でからかいまくる。
ハリウッドメジャーのローカルプロダクションが、よくもまあ著作権的にあぶないものまでやるものだと感心させられる。
とくにこのご時世ヤバいのは橋本環奈に対するロリコンネタであろう。
アニメ声で童顔の年端もいかないアイドルに、あんな危ないギャグをやらせて大丈夫なのか。
ケナタッチさん激おこで国連から文句を言われても知らないぞ。
そんな心配をよそに、彼女は相変わらずスクリーンに映えるスター性を見せつける。
逆奇跡の一枚というべき、妙にデブ度を強調する衣装で、だけど顔はきれいだし、でも口は悪いしと、色々ギャップ感がすごい。
ほかにもたくさん面白い人たちが出てくるが、これらのキャラクターは原作の展開とは違った局面でバンバン登場する。
違和感はない。映画ではこう見せたほうが笑えるだろ、という福田監督の自信が感じられる。
こうしてみると、人気漫画の実写映画化というのは、コメディージャンルのほうが良いようにも思える。
どうせ真面目に作ったって笑われるんだから、最初っから笑いだけ追いかけた方がマシということか。
とはいえ、笑われるのと笑わせるのでは、天と地ほどの違いがある。
福田監督はこれだけのキャストにも、5000万部の人気原作にも、外資系メジャーからのプレッシャーにも負けず、独自の作風で素晴らしいコメディー映画を作り上げた。
原作と離れているように見えても、原作のファン層にうけるギャグを計算的に取り入れており、きっと好意的に受け入れられることだろう。
突飛に見えて決して独りよがりではない、メジャー映画としてのギャグ映画を目指したことを高く評価する。
http://movie.maeda-y.com/movie/02189.htm
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それが原作知らん人にウケるとは思えんが