2018年7月13日金曜日

【関連記事】スタンリー・キューブリックが映画『2001年:宇宙の旅』のラストを解説する音声が見つかる

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック



この動画は「【関連動画】深夜番組『11PM』でオンエアされた、矢追純一氏がリポートする『シャイニング』撮影スタジオ取材の未編集動画」のキューブリックの電話インタビュー部分の抜粋です。



〈前略〉

 映画公開以来、これを随分と避けてきました。アイディアを口にするとなんだか馬鹿げているような気がするので。

 あれは、ボーマン船長が神のような無形の純粋なエネルギーをもった知的生命体に取り込まれた、というアイディアからきています。その知的生命体はボーマン船長を人間動物園のようなものに入れて観察していた、そして船長の全人生があの部屋を通過し、彼は時間を超越した存在になったのです。

 あの部屋はフランスの建物を不正確に再現しています。それは知的生命体の考える、人間にとっての良い環境が作られているからです。人間が動物園を設計する時に、人間が考える自然環境を再現しようとするのと同じです。

 そしてボーマン船長の命が尽きた時、彼は何かしらの超越した存在に変化して地球に戻るのです。地球に戻った後のことは想像するしかありません。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:GIZMODO/2018年7月11日




 ついにメジャーなネットメディア、GIZMODOまでこの話題を取り上げてしまったわけですが、「【作品論】キューブリック、自ら『2001年宇宙の旅』をネタバレする」の記事で紹介しているように、キューブリックは事あるたびにインタビューなどで『2001年宇宙の旅』のプロットの説明を繰り返しています。ですので、ファンにとっては「今更どうでもいい話」ですね。もちろんクラークの小説版を読んだ方にとっては言うまでもありません。ただ・・・

スターチャイルドは地球に戻るんですね! 私はその部分を完全に見失っていました。

と平気で記事にできる人を映画担当にしていていいものかどうか、GIZMODOさんは考えるべきではないでしょうか?(中川真知子氏は過去にも誤訳や勘違い、映画に関する知識不足が多い)